新築から経年劣化により水回りもトラブルが起こりはじめることに。そのため、早めに水回りリフォームを検討しておきましょう。水回り設備交換のひとつに「配管工事」もあります。

 

この記事では、工期も含めた配管工事についてご紹介します。

 

排水管について

水回りリフォームを行う場合には排水管の劣化も調査しましょう。一般住宅に引き込まれる配管のなかで、トイレ、お風呂、キッチンなどで使用した水（汚水）を流す役割をもっています。

 

水を流すだけではなく汚物や掃除をしたのなら洗剤なども流れるので、経年劣化する配管です。

 

使用した汚水は下水道管へと流れるのですが、この排水管が詰まることにより水回りリフォームを行わざるを得ない場合もあります。詰まりや異臭などといったトラブルが起きないように、経年による交換を検討しましょう。

 

さらに、排水管はキッチンや洗面台下というように見えやすい部分もありますが、リビングなどの下を通っているので、その部分に問題が生じると水回り＋内装リフォームも必要になります。

 

給水管について

キッチンでは飲料として使う水を家庭内におくる配管です。お風呂ならシャワーや浴槽にお湯を貯めるために欠かせません。

 

配水池から各家庭の近くまで水を送る配水管とは別で、配水管から分岐して各家庭へ水をおくる配管です。この管が劣化した場合には水道局の管轄ではなく、個人での施工になります。

 

給水には、給水管と給湯管があります。部屋ごとに必要な施工を行うことになります。

 

水回りリフォームの問題点

水回りリフォームを計画する際、問題点がいくつかあります。たとえば、家の前まで水道管が来ておらず、引き込み工事を行わなければならない場合もあります。

 

また、新築一戸建てを購入する際、通りから奥まった土地を購入した場合には要注意です。

 

家の目の前まで水道管が届いていれば、引き込み工事も数mで済みますが、奥まっていれば何倍も地面を掘って配管することにもなります。

 

土地＋建物付きの不動産を購入する際は、水道管の位置も調べておきましょう。

 

ほかにも、新築づくりなら壁などがない状態で水回り工事が行えますが、リフォームで水回りを移動させるとなると一部「床・壁」を解体する必要があります。費用については必ず見積もりを確認しておきましょう。

 

工期について

最後に気になる水回りリフォームの工期についてご紹介します。

・配管補修（1時間ほど）
・設備や配管交換（1日）
・下水管の清掃や洗浄（2時間ほど）
・室内の水道管引き換え（1日）

 

目に見えない場所を通るため、工事には時間がかかる傾向です。蛇口の位置を変えたり、床の張替えなどの水回りリフォームをしたりすると、まる1日かかります。

 

工期を延ばさないために

工期が延びてしまう理由のひとつは、損傷部分が広範囲であることにもあります。劣化しているのに、表に影響が出ていないために使い続けてしまうことも水回りの問題点です。

 

少しでも水回りに不安があるなら、早めにリフォームを検討しましょう。その不安というのは、蛇口から水がポタポタ落ちる、シンクで流れる水に勢いがないなど、実際には分かりやすいサインとして現れています。

 

分かりやすいところでは、設備の耐用年数です。水回りの耐用年数は10年から20年といわれています。この間に点検だけでも行っておくと安心できます。

 

おわりに

引き込み工事になると、想定以上に時間がかかることもありますので、新築・中古問わず、できるだけ水回りリフォームのスケジュールに余裕を見ておきましょう。